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ニューふぁ~む21長崎

ニューふぁ~む21奈良より心を込めて

私たちニューふぁ~む21は、この土壌改良ができた諌早湾干拓地で、お客様のニーズにあった野菜のご提案ご提供をさせていただく所存です。

取り組みの内容といたしまして、野菜におきましては、里芋、を始め白菜、キャベツ、レタス、の栽培に取り組んでいます。

「お客様と、ご一緒に」をモットーに歩み続けます。どうぞよろしくお願いいたします。


長崎県諫早市(いさはやし)

ニューふぁ~む21

諫早湾は、満潮と干潮の差が最大6メートルあるうえ、元々が遠浅。このため、1年間に5センチもの「ガタ土(ど)」(海水に運ばれて堆積する土粒子)が溜まります。このガタ土は、地域の排水に大きな影響を与えることから、集中豪雨や高潮時の防災と農地造成を兼ねて、古くから干拓が行われてきました。


諫早湾干拓地詳細

諫早湾干拓事業の概要

 今回の事業により、貸付面積で672ヘクタールという広大な農地が誕生しました。とくにメインの「中央干拓地」は一区画6ヘクタール。一区画3ヘクタールの「小江(おえ)干拓地」ともに、排水用の「暗きょ」が敷設されているほか、かん水用の水源は使い放題で、干ばつ対策は万全です。
 関連用地や住宅地は売却されましたが、農地は全てリース。料金は場所によって若干異なるが、平均では10アール当たり年間15,000円と管理費7,000円の、計22,000円。入植の条件は、営農開始時までにエコファーマーの認定を受けていることと、営農開始後5年以内に県の特別栽培農産物またはJAS有機農産物の認証取得を目指すこととされています。
 干拓農地の活用を担当する長崎県県央農業改良普及センター・諫早湾干拓支所は、「これまでの園芸農業の経営課題の解消が期待できる」といっている。
 まず、農地の大型化により、作業効率が向上します。入植した法人への貸付面積は平均30ヘクタール近く、最大では60ヘクタールにもなります。個人でも7ヘクタール以上。入植者は諫早市のほか、雲仙市、島原市、南島原市など、島原半島が多い。また、建設業者や農業資材メーカーが主体となって設立した生産法人も目立ちます。
 「実需者からのオーダーによる生産」も強調します。これは、新しく造成した農地なので、昔から生産していた作物への“こだわり”がないこと。系統組織等と違い、新規取組みまでの意思決定も早くなります。野菜の品目別作付けで一番多いのはバレイショですが、あまり偏ることなく、レタス、ハクサイなど葉物類も多い。なお、農地の3割は飼料作物。これは、連作障害が発生した時に、農地を交換することで対応するためです。
 また、生産コストがあまりかからないこともメリット。排水・かん水設備に加え、園芸生産に不可欠とされる土壌成分も、ミネラル分等が豊富に含まれ、しかも10年前から減っていないといわれています。
 さらに、リース方式で、生産コストが明確化されることも大きい。一区画(6ヘクタール)あたりの地代は平均で年間132万円。契約は5年ですが、「契約期間以内でも地代が払えない場合は退去勧告の対象となり得る」となっております。このため必然的に、高値を狙った“博打的”な出荷よりも、安定して利益が取れる生産~販売をめざすことになります。そのターゲットは業務需要です。
是非とも、お越しいただきたい圃場です。

堤防に囲まれたひとまとまりの水田が鱗のように並んで次々と海に向かって付け足されており、「50年に1干拓」といわれています。

干拓地の気象条件

気温 夏高温 冬低温 年較差日較差ともに大きい 平均の真夏日は61日で又冬日の平均は46日です。
降水量 年間1800mm程度で他地域と同程度です。
日照時間 年間2200時間を越えます。これは、他地域より200~300時間程度多いです。
相対的に強い傾向です。
初霜 11月28日±8日
晩霜 3月21日±4日(中央干拓地)3月19日±8日(小江干拓地)

干拓地の土壌改良

干拓地土壌の特徴

諌早湾の干拓地は、粒子の細かい粘土が大部分を占めている保肥力が強く、生産性の高い土壌ですが、強粘土性のため畑地利用には、土壌の改善や地力の増強が必要となります。

干拓地の排水対策

もみ殻を暗渠(地下に設けた水路)と補助暗渠に直交させ5m間隔に充填しました。

→ この作業は、土壌収縮に伴い亀裂が発生し排水性が向上しました。また、緑肥作物の収量が高くなりました。

干拓地の除塩対策

夏作緑肥作物(ソルガム、トウモロコシ、セスバニア等)を2年間で4作栽培し鋤込むことにより、土壌の物理性、化学性が大幅に改善しました。
(セスバニアを栽培することにより、土壌に亀裂が入り、雨水が浸透し除塩が促進されました)
栽培にあわせて営農排水対策を実施することで大きく改善されました。

除塩対策

ソルガムの刈取 セスバニア生育時の土壌クラック セスバニア
ソルガムの刈取 セスバニア生育時の土壌クラック セスバニア

熟畑化対策

緑肥作物の作付けと鋤込みで排水性が向上し除塩が進みました。

野菜作による営農を行うためにさらなる土作りが必要です。
さらに緑肥連作を繰返しました。

有機質資材による早期土壌改良

初期干拓土壌において露地野菜の生産性を向上させるため、施肥料の適正化、地力窒素の増強、耕うん性、排水性の改善、土壌全般の改善が効果的です。
そのため牛糞推肥、バーク推肥、好塩菌推肥の有機資材を1haあたり20tと40t使用し、緑肥作物の生産と鋤込み後に冬キャベツを作付けて早期土壌改良とキャベツの増収効果が検討されています。

干拓地での適応作物

夏作にソルガム・トウモロコシ・セスバニア
冬作にイタリアンライグラス

セスバニア トウモロコシ ソルガム イタリアンライグラス
セスバニア トウモロコシ ソルガム イタリアンライグラス

干拓地の園芸作物

バレイショ(品種デジマ)

平成13年から19年平均収穫量34.4t/ha   商品化率の平均は88.7%
大イモ比率が高く食味も優れ、澱粉価は14%前後で生産性も高いです。

玉ねぎ・にんじん・キャベツ

干拓地では、たまねぎなどの栽培試験が行われており、周辺地域の畑と遜色のない収量が得られています

営農類型 作物名
1.大規模野菜 春ばれいしょ、たまねぎ、冬にんじん
2.露地野菜(葉物)(土物) 春はくさい、レタス、キャベツ、春ばれいしょ、たまねぎ、冬にんじん
中央試験ほ場の作物栽培状況
たまねぎ にんじん キャベツ シンテッポウユリ
たまねぎ にんじん キャベツ シンテッポウユリ

機械化体系の確立

干拓地では大規模経営に対応した機械化体系の確立が必要であり、にんじん、たまねぎ等の機械化試験を実施しています。

にんじんの収穫 自走式にんじんハーベスタ 全自動定植機(たまねぎ)
にんじんの収穫 自走式にんじんハーベスタ 全自動定植機(たまねぎ)

ハウス栽培

将来の干拓地での営農においてもハウス栽培への取り組みが想定されるため、いちご、メロン等の栽培試験を開始しました。

栽培中のメロン 収穫したメロン いちご キク
栽培中のメロン 収穫したメロン いちご キク

安心・安全、味にこだわる生産者の皆さん

 諫早湾干拓農地という新天地で意欲的に取り組む生産者は、実に生き生きしています。その中から、生産法人3社を紹介させて頂きます。

アラキファーム 新天地で白菜増産 後継者3人も育成

熊本県天草市を基盤に、20ヘクタールでレタスなどを生産してきた「アラキファーム」は、諫早支店を設立して入植した。合計36ヘクタールを借り受け、うち6ヘクタールが作付済。昨年2月のジャガイモから始まり、ハクサイ、キャベツ、サトイモ、カボチャなどを生産している。今が旬のハクサイは、漬物用に毎日800ケースを契約出荷している。
 後継者も育っており、生産~収穫作業は3人の息子が主体となって行っている。長男は干拓農地について「とにかく作業効率がよい。広いので、大型の機械も導入できる。水はけがよいこともメリット」と評価。残る30ヘクタールについては、レタス等の葉菜類を増やしていきたい意向である。

アグリポート森山 安定収入を確保 ミニトマト転換が奏功

 「アグリポート森山」の社長は、地元JAではイチゴ部会長を務める。しかし、単価が厳しいイチゴとは別にミニトマトを生産するため、新たに農事組合法人を設立して入植した。4.3ヘクタールを借り受け、うち1.3ヘクタールに県等の補助も活用してミニトマト用のハウスを設置した。昨年8月上旬に定植し、6月まで出荷する。現在、1日2,000パック分(1パック200グラム)を、関西方面の市場等に出荷している。
 社長は、生産法人設立の理由を、「地域農業全体が後継者難に悩む中、自分の息子だけでなく、何人かの若手後継者を育ててみたいから」だという。そのためには法人化と、維持する為の安定収入が必須条件。「ここでは安定した収入を得ることが出来ます。ミニトマトについては“素人”でしたが、おかげ様で品質もよく、評判もまずまず。これは、干拓農地の土壌と施設によるところもおおきいのでは」としている。

愛菜ファーム 異業種から参入 生産コストを把握

 「愛菜ファーム」(農業生産法人)は、三菱重工業系の農機具レンタル会社「キャタピラー九州」が主体となり、この干拓農地入植に向けて設立された。本業のブルドーザーや収穫機、堆肥製造機のレンタルだけでなく、周辺農家からの作業請負、さらに自社で42ヘクタールを借り受けての生産も行っている。
 スタッフは7人(別にパート10人)。現在の作付けは10ヘクタールでサトイモ、バレイショ、ニンジン、タマネギなど。今後はハウスの建設を進め、3年間で12ヘクタールまで増やし、選果場も整備する。営業担当は「農業と選果場が隣接できるので、生産効率がよい」と評価している。
 現状では、市場出荷が多い。今年からは、土作りと加温設備による安定生産~販売をめざす。また、同社では生産コストをほぼ正確に把握しているが、さらに「全ての原価を見直したい。輸送体制も、キャタピラー九州の帰り便で荷を運ぶなどで、さらに低減していく」という。

ニューふぁ~む21長崎

 理想的な園芸生産ができる環境は整いました。しかし、その品質を評価するとともに、生産者の取組み姿勢を相互理解してくれる実需者に、いかに売り込むかという課題は残る。そこで機能するのが中間流通業者。中でもニューふぁ~む21は、当初から入植者の信頼を得てきた。
 同社はみくりや青果の産地開発部門として、16年4月に設立された。以来18年6月には鹿児島県で農業生産法人「ニューふぁ~む21九州」を設立。鹿児島県産のキャベツ、ダイコンなどを大阪など消費地の実需者に安定供給する両社の取組みは、19年度の第一回「国産野菜の生産・利用拡大優良事業者表彰」で、農畜産業振興機構理事長賞を受賞。その後も徳島など全国4ヶ所で、地元農家とともに生産法人を立ち上げている。
 諫早干拓農地については、昨年3月に行われた生産者と流通業者及び実需者との情報交換会に招待されたことがきっかけとなった。その直後から現在に至るまで、社長自身が、前出の3社をはじめ入植した生産者や生産法人を積極的に訪問し、まずは人間関係を築いている。
 ニューふぁ~む21・営業部長は「具体的な話の前に、皆さんがどのような思いでこの干拓地に入植されたかや、将来像、地域の方々との係り合い方などをうかがっています。みくりやグループでは量販店対応に加えて、外食・中食対応を強化しており、さらにカット野菜の自社製造部門もあります。多様な販路を生かして、生産者の経営安定に少しでも貢献していければと思っています」としている。